漆黒リボンは終焉に舞う【7】

2009年5月17日(日) sayuri

それから、プリクラ機内の隅に僕を追いやると、マイカは硬貨を四枚入れて撮影を開始した。可愛らしい音楽が機内に響き渡ると、一気に僕は居た堪れない気分になる。

画面に近付いたり離れたりしながら、一番綺麗に見えるバストショットを探し出すマイカ。その様を横から眺めているのは、実に面白い。その適度な一生懸命さが、見ている方を和ませてくれる。動物園のパンダでも見ているような気分だ。と言ったら殴られそうだから、僕は黙って笑みを噛み殺していた。

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漆黒リボンは終焉に舞う【6】

2009年5月10日(日) sayuri

 マイカの手が、セーラー服の大きな襟を滑らかになぞりながら、その間のV字になっている布の部分に伸びる。

 後から聞けば、この部位は胸当て、と呼ばれるらしい。マイカはその胸当てを留めている唯一のボタンをパチン、と外した。その音は狭いプリクラ機の中、僕の耳に何度も反響して届いた。

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のべかん第18回

2009年5月6日(水) siotsu

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください。


ようやく研修にも慣れてきて、こんな退屈な研修を受けられるなんてきっと私は特別な会社員なのでしょう、とかそういう気分。

さて、しばらくぶりののべかんは、川原礫の新作?のソードアートオンラインです。
ところでこれ、1ってことは続き出るのかしらね?
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漆黒リボンは終焉に舞う【5】

2009年4月19日(日) sayuri

 ゲーセンの自動扉は音も立てずに僕らの為に道を開けた。先頭を行く女王に兵士が傅くように静かで敬意の払われた動作だった。

 いや、音はしたのかもしれない。正確に言えば、室内からの騒音に掻き消されてしまっただけの話なのかもしれない。それでも、やはりマイカの為に道は開かれていた。そう形容するしか方法がないくらいに、自動扉にぶつかる事を躊躇う事なくマイカは直進し続け、それに呼応するように騒音が歓迎の音色を大きくした。

 マイカは、ずんずんとゲーセンの奥へ突き進んでいく。入り口に集結している可愛らしいぬいぐるみのクレーンゲームやチカチカと電子的に光る音ゲーには一瞥もくれず、マイカが目指す場所は只ひとつ。決まっている。

 そう、プリクラコーナーだった。 Read more…

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京都で暮らす その1

2009年4月16日(木) kurain

この春から京都で暮らすことになったkurainです。

大学の中については賭けないので京都での生活について書いてみます。

初回の今日は雑感から。

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漆黒リボンは終焉に舞う【4】

2009年4月12日(日) sayuri

 正直な所、一体今何が起こったのか、全く理解不能だった。

 斜め後ろ、コンクリート塀の上、悠然と立っているマイカの存在だけが僕に残された現実だった。

 襲ってきた女も、瑠璃色の光も、女から出て来た黒い影も、皆、綺麗さっぱり消えてしまった。

 あれが全て夢だったと言われたら、それを信じるしかないだろう。いや、寧ろそうであって欲しいと願って止まない。僕は誰かに、そう告げて欲しかったのかもしれない。そしてその誰かが誰なのかなんて、この場合明白過ぎる。

 僕は上条舞嘉、いや、マイカにそう告げて欲しかった。漆黒のリボンを優雅に操っていたあの姿を思い出しながら、僕はマイカを仰ぎ見た。

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