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大学の中から(2)-教員の目指すところ-

2008年12月11日 kurain

kurainです。

ありがたいことに読者様から、大学の先生とかポスドク(ポストドクター)が何してるかが興味深いと意見を頂いたので今回は教授、準教授、助教、助手という教員が何をしているか書いてみます。

教員といえば、高校までの先生、つまりは教諭みたいなイメージが強く何かを教えている人と思う人は多いことでしょう。実際教授、準教授は講義を担当していることが多く、助教も講義を行う資格があります。ただし講義は私の研究科の先生の場合、週に1回、90分だけです。実験という週の3日ぐらいを使って連続で行う授業の場合は週3回に3時間ずつに増えますが、この場合は学期を通してではなく1ヶ月だけとか限られた期間に収まります。そもそも大学というのは年の4ヶ月が休業期間なので講義に裂かれている時間はとても少ないことが分かります。

では講義以外に何をしているかというと、彼らは毎日毎日研究を行っているのです。教授と名前がついてもかれらは研究者なのですから。

研究というと何をしているのかちょっと分かりにくいので具体的に例を挙げましょう。簡単に言えば研究とは論文を書くことです。何か仮説を立て、実験や理論的証明などにより仮説を一般的な法則として使えるよ。ということが論文に書いてあることです。なにか新しい機械を発明して、これを使うと早く車が走るよ!とかこんな計算機を設計すると今よりも10倍速く計算できるよ。というようなことを他の人にも理解できる。もう一度追試が出来るように書いたものが論文といわれます。

論文を書いたら、それを発表する場所を探します。仮説の内容がとてもすばらしく、十分な説明も出来ているならばいきなり前回紹介した論文誌に載せてくれないかなと投稿することも出来ます。ちょっとした発明だけど他の人と議論してみたいな、と思ったら学会という研究者たちの集会に提出してパワーポイントなどで説明して意見を求めたりします。議論した内容を元に、研究を進めてまた新しく論文を書いていきます。

そういう論文を書くためのサイクル=研究を続けていると”業績”がたまります。つまりは、今まで発表してきた論文の集まりです。発表した先が、著名な論文誌、学会であるほど業績は高く評価されます。高く評価されると、次のポスト、ポスドクから助教、助教から準教授、準教授から教授、教授からより有名な大学の教授、へとステップアップできます。よほど優秀でないと今書いたステップは飛び飛びに上がっていくことは出来ません。なので、大学での教員の立場(アカデミックポストと呼ばれます)になった者は研究をし続け論文を書き続けなければならないのです。

まあ、準教授以上だと研究だけに集中できるわけは無くて、教授会と呼ばれる大学運営の会議に呼ばれたり、不出来な学生の面倒を見たりと、なかなか忙しい用に見えます。教員はほとんど自由裁量労働でタイムカードもありません。準教授以上ならば任期制もなくよっぽど変なこと(手鏡でスカートを・・・)とかしなければ首になることはありません。にもかかわらず知っている教員はみな遅くまで大学で仕事をしていますし、土日まで出勤していたりします。基本的に研究が好きで続けられる人でないと生き残れない世界なのだと思います。席の数も多くはないですしね。

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