Home > kurain, 大学の中 > 大学の中から(3)-博士課程とは-

大学の中から(3)-博士課程とは-

2008年12月18日 kurain

kurainです。

先週は大学の教員について書いたので今週は学生のほうにスポットを当てて、博士課程について書いてみます。

初回にまとめて学生の身分についても紹介しましたが、今回は特に博士課程に行くとどういうことになるのか考えます。

まず、博士課程に進む方法ですが、学部4年間の後に進むことのできる2年間の修士課程を終えます。修士課程2年の夏に受けることが出来る博士課程の入学試験を通れば大学通算7年目から博士課程に突入です。学部を3年間、修士を1年間で終わらせて5年目には博士課程という飛び級制度もありますがめったに居ません。修士を1年で終わらせたひとなら業界の有名人にちらほら。という感じでしょうか。

僕の立場としては、まだ修士2年で博士課程に進むかは悩んでいるところです。もうまもなく決めないといけないのですが。
また、博士課程に進んだ後は規定の年限は3年間です。ただし、以前も書いたように論文誌に論文が載って研究が認められないと博士号は取れません。このへんが修士までと大分違うところです。

さらに、学部生、修士院生は一般的な就職活動、卒業学年の一つ前の学年の10月から会社訪問などを始めて、卒業学年になる6月ぐらいには内定がきまっている。という制度が利用できません。いつ卒業できるかが良く分からないので一般的な制度を作るのが難しいとか、そもそも博士課程の人数はすくないので社会制度として組み込まれていない。という現実的な問題によるものです。多くの人はコネを頼りに就職先を探します。

こういった社会制度的な不安もあって博士課程は進むのに躊躇するところでもあります。確実に博士号をとれるかは分からない。修了時に就職先があるかもわからない。修了したときには若くても27才。なかなか怖いものです。

博士課程在学中の生活費も悩みの種です。修士ぐらいまでなら親のすねをかじる人間も多いし、奨学金を貰うてもあります。博士課程でそれをやると親の負担もありますし、奨学金利用だと終了時に借金が1000万から。とかいうことにもなりかねません。もっとも、この辺はだんだん改善しつつあって、大学がRA(リサーチアシスタント)として雇ってくれたり、学術振興会が特別研究員として雇ってくれたり、研究業績がある人間に対しては奨学金の返還免除があったりとだいぶ生活費に関しては心配しないでも居られるようになってきてはいます。

そんな恐怖の多い博士課程にだれが行きたがるのか?とも思われますが研究者として生きていくならば、博士取得はスタートに過ぎません。博士号を持っていないと一人前として認めてもらえないのが研究者の世界だそうです。なので修士卒で企業の研究所に就職した人が博士号をとりに大学に戻ってくることもよくある話ですし、また最初から博士課程に行く人間は大学に残ろうと決意してる人もいたりするようです。かといって博士号を持っていれば、大学に残れるというわけでも、企業の研究所に入れるというわけでもないので、取っていないと気持ちが悪いが、取ったところで飯の足しになるわけでもない。という事から博士号は”足の裏の米粒”などと呼ばれていたりします。

情報系や、薬学系はそれぞれ、情報系企業の研究開発部門とか、薬品会社の研究開発部門が博士を雇ってくれることが多いので博士課程終了後の就職先というのは一応用意されているようにも思えます。がそれでも修了時の年齢や雇われるときの景気状況、給料など等を考えると博士課程進学は怖いですねえ。どうしようかなー。

kurain, 大学の中