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セクシャルストーリー①

2008年12月23日 chi

タイトルにあるように今回は『性』に関するお話です。男性と女性。オスとメス。同じ種なのに違う特徴を持っています。体格が違う、声質が違う、性格が違う、etc。人間だけ見てもたくさん違いは見られますね。この違いはなぜ生まれたのでしょうか。今回はそんなところに焦点を当てたいと思います。

”性”とは生物が子供を残すときの役目の違いから分けられたもので、基本的にはオスとメスの2種類がいます。ある微生物では性が4つあるものもいますが、まぁそれは非常に特殊な例です。オスは精子を作る個体、メスは卵子を作る個体で、その精子と卵子が受精して発生したものが新しい個体として生まれてきます。この精子と卵子のように、新しい個体を作るもととなる細胞を配偶子と呼びます。精子・卵子のように、形が異なる配偶子がくっついて(接合)新しい個体を作ることを異型配偶子接合、逆に、ほとんど同じ形の配偶子が接合して新しい個体を作ることを同型配偶子接合と呼びます。ヒトを含む哺乳類・鳥類・両生類・爬虫類・魚類など、ほとんどの生物は異型配偶子接合のシステムで子孫を残しています。同型配偶子接合を取る生物は微生物や一部の植物など、いわゆる下等生物に多く見られます。さて、このシステムの違いはなぜ生まれたのでしょうか。

配偶子は自分の子供を残すための細胞です。子供を残すためには自分以外の個体の配偶子が無ければなりません。ですので、進化の過程において、配偶子の型云々よりもまず相手を見つけるのが先決だったため、性を持つ初期の生物は皆同型配偶子を持っていたと考えられています。相手探しが容易だった種の個体数はどんどん増えていき、それらは地上あるいは水中において繁栄したことでしょう。

では次に、個体数が増えた種について考えます。それまでは相手を見つけることが重要でしたが、今となってはいたるところに仲間がいる状態。子供を残そうと思えばいくらでも残せます。例えば、自分の家の周りにコンビニやスーパーなどがたくさんある人は基本的に食べ物や生活には困りませんね。まさにそういう状態です。では、身の回りのものに困らない人は次に何を求めるでしょうか?ネットとお菓子があれば生きていけるような私は別として、普通であればより良いものを求めるのが一般的ではないでしょうか。つまり量と質を求めるようになるのです。先ほどの種の話に戻しますと、他の個体よりも配偶子の量や質が上回れば、より自分の子供が生き残ることにつながるのです。

配偶子は自分(生物個体)から作られるので、その分のエネルギーや容量には限りがあります。いつでも子供を残せる状態にある今、量や質を得るためにはどうしたらよいでしょうか。答えは単純です。量を増やすのなら1配偶子あたりの大きさを小さくすればよく、質を上げるのなら1配偶子あたりの大きさを大きくすればよいのです。量を増やせばよりたくさんの相手と子供を残すことが出来ます(その分、子供1人あたりの生存可能性が下がるかもしれません)。質を上げれば子供が将来生存する可能性が上がります(その分、残せる子供の数は減るかもしれません)。方法は違えども、どちらも他の個体よりも自分の子供を残す上では有効な手段になりうるでしょう。そして、それらに特化していったために異型配偶子が形成され、量に特化したものが精子、質に特化したものが卵子と呼ばれるようになったのです。

このような経緯を経て精子と卵子が、そして、オスとメスが生まれていったと考えられています。もとは機能的な特徴から発生したものですが、今では外見や内面的な特徴にも違いが現れているように思います。そう言ったところも”性”の面白いところですね。今回は性の由来についてのお話でした。次回は、性が生まれたことにより生物の生態にどんな影響が現れたのか、と言うことについてお話したいと思います。

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