就職活動-大学の中から(4)-
kurainです。
前回ちらっと就職活動の話をしたので今回はシュウカツについて書きます。
2008年12月現在、世間では来春入社予定の学生が内定取り消しをされて困っているというニュースが耳目を集めています。あるマンション販売会社は迷惑料に100万円を学生に出し、ある外資系金融は1000万円を払って辞退してもらったといいます。
さて、内定取り消しをくらった彼らはいつからその企業に内定をもらっていたのでしょうか?
表向きには10月の初旬に内定式があり内定を出す企業がほとんどです。なので今回の不景気がもう少し早く始まっていたら、内定はそれほど多くの人にはだされず内定取り消しもあまり問題にならなかったかもしれません。
しかし、実際のところはもっともっと早いスケジュールで学生の就職活動、通称就活(シュウカツ)は行われています。
まず話の前提として就職活動をおこなう学生の学年ですが、卒業年次の一つ前、学部生なら3年生、修士なら1年生のときに就職活動を始めるのが一般的です。だいたい10月ぐらい、前年の人たちの内定が出たぐらいから、次の学年へ向けた就職イベントが始まっていきます。最初は会社説明会というイベントが開かれ学生の方からイベントに出向き行きたい会社の情報を集めます。入社試験のスタートになっていることも多く、スーツで参加する学生がほとんどです。一応大学と企業側では春になるまで青田刈りはしないという約束があるはずなのですが、説明会という名の下に無視されます。
大手放送局や外資系企業などはそのあとトントン拍子に進んで年が変わる前には内内定が出ているといわれています。3年生の12月には次の行き先が決まっているわけですね。
このとても早くスタートする就職活動のために、多くの学生は学業で企業にアピールをすることが難しい状況です。学部3年の10月など専門の講義もたいして受けていませんし、卒業研究も始まっていないのですから学業的な強みを説明できるほうが稀でしょう。なので大体の企業は、人柄とか、サークルでの活躍とか、出身大学の知名度とか、図りづらい指標で学生を選抜しているように思えます。コミュニケーション能力を重視する企業が多いのですが、これはそういう世の中だからなのか、それぐらいしか見るところがないからなのか悩むところです。いずれにせよ大学の存在意義を少しばかり疑いたくなりますね。
さて、10月からスタートした就職活動がその後どうなるかというと、散発的に開かれる説明会や、工場、事業所見学、大学の研究室へ来る企業からのリクールータと呼ばれる企業の宣伝マンとの交流、などを通して学生は企業とのつながりを深めていきます。
そして、4月になるとともに入社試験が解禁され、交流を深めていった企業の試験を受けます。うまく行けば4月頭には内内定がでます。5月中には多くの人が内内定を得ている状況になるでしょう。
内内定がでれば一安心です。よっぽどのことが無ければ、内定が10月にでます。学生は安心して修論なり卒論なり卒業へむけた研究を夏ぐらいから始めていくわけです。逆に内内定が取れなかった場合は、先細る募集をどうにか探し応募し、秋採用もあるのでそれを狙ってみたり、とつらい日々が続きます。まあ、理系でそれなりの大学であれば学校推薦でそう悪くないところに入れてしまいますが。
こうして大学生は半年から1年弱就職活動に時間を奪われます。大学を教育機関、研究機関と考えるならば、あまり早く就職活動を始めないでほしいとも思います。毎日ずっと就職活動をしているわけではありませんが、採用不採用の電話を待ち続ける日々というのはあまり精神衛生上良いとは言いがたいと思います。研究もはかどりません。
上記に書いたのとは別の道として、インターン制度というのもあります。学生のうちに企業に行って、働いてみる。という制度ですが、相性が良かったり良い業績が残せたりすると内定がでるものもあります。企業の内側を見た上で就職先を判断できるし、会社の人と仲良くなった上でそこにいけるかもしれないというのはかなりおいしい条件です。外資系金融・コンサルなどでもあるようですし、これから就職活動をする人にはお勧めです。
まあ、残念なことに夏休み開催が多いので2010年入社の人たちには間に合わない制度だったりするわけですが。また就職活動が一歩早くなっただけかもしれませんね!