のべかん第13回 ~メカメカしい~
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さて、13回目ののべかんですが、今回は三雲岳斗氏の「ランブルフィッシュ」です。
三雲さん二回目じゃねえかとか、完結したとらドラ!はどうしたとかいわれそうですが、ルータートラブルでネットにつながらなくて俺の怒りが有頂天!ということでひとつ。今はイーモバイルです。更新はできるけどネトゲができない・・・。
さて。
本シリーズは本編10冊+短編集ランブルフィッシュ・あんぷらぐど1冊の計11冊で完結済み。刊行は最近めっきり影が薄くなった角川スニーカー文庫からです。
舞台は今と同じぐらいか少し未来の日本で、人型兵器レイドフレーム(以下RF)を中心に据えたSFライクなラノベです。
ええと、一言で言うとコールドゲヘナ現代版。ごめん嘘。
このRFですが、作中では初登場が湾岸戦争(第一次のほう。クウェートを占領したイラクが多国籍軍に殴られた。詳細は「軍事研究」あたりの連載を読んでください)という設定で、既存の兵器体系からはみ出した陸戦兵器の異端児。
RFが最強の陸戦兵器として表舞台に現れて以降、各国は競ってRF関連技術に金をぶち込み始めます。
新しい兵器というのは定石がないため発展(というか試行錯誤するのであらゆる方向に変化する)が早く、例えば飛行機では、ライト兄弟がアメリカの片田舎で空を飛んでから、チャック・イェーガーが音速を超えるまで半世紀もかからなかったというあたりがわかりやすい感じでしょうか。
当然金がかかりまして。
その莫大な出費を賄うために英国で「闘騎」というシステムが考え出されます。RFの開発費を賄うためにギャンブルにしたという、乱暴だけど合理的なシステム。
要するにF1の開発費を賄うために賭けレースをやる、というようなもんで、実際にやると八百長とかどうすんのさという気がしなくもないですが。
で、主人公をはじめとした登場人物はRF技術者養成のための日本唯一の専門学校「恵里谷闘騎専門学校」の生徒(や教師や卒業生)で、1vs1の学内トーナメント(など)を中心に据えて話が進むことになります。SF色のある学園ものというバランスですが、重心は学園ものの方にある感じですね。
学内トーナメントの日程がかなりタイトに設定されていたりで、トーナメントを主に扱っている前半(4巻くらいまで)では、締め切り前とか学祭前日という空気がぷんぷんしてます。このあたりの空気が好きなら文句なくオススメ。
後半(5巻以降)はアメリカのフェニックス闘騎専門学校のメンツを加えて、チーム戦主体のサバイバル・ランブリングに舞台が移っていきます。
主要登場人物の多さが特徴でもある本作ですが(1巻からして名前付きのキャラが大量に出てきます)とりあえず名前忘れても大丈夫。
話のメインになるのは高雄沙樹と志村瞳子の2人ですが、脇を固めるキャラ陣にも魅力的なキャラが多く(個人的にはA班班長の稲杜楓とかが好きですが)要するにアクの強いキャラが多いので、放っておけば覚えます。アクが強いは褒め言葉です、念為。
正直なところ、RF周りの記述は「これって矛盾してなかったっけ?」と気になるところもなくはないですし、全体的に展開が駆け足なのに回り道だったりする感じも受けます。もうちょっとうまくバランス取れたんでないの?とは思いますが・・・しかしメカならなんでもありなんですよ。
SF部分を脇によけても、学園ものとして楽しめるのはキャラの魅力によるところがかなり大きく、SF苦手な人でも大丈夫かなあ。ほどよくオススメ。