ゲーセンの自動扉は音も立てずに僕らの為に道を開けた。先頭を行く女王に兵士が傅くように静かで敬意の払われた動作だった。
いや、音はしたのかもしれない。正確に言えば、室内からの騒音に掻き消されてしまっただけの話なのかもしれない。それでも、やはりマイカの為に道は開かれていた。そう形容するしか方法がないくらいに、自動扉にぶつかる事を躊躇う事なくマイカは直進し続け、それに呼応するように騒音が歓迎の音色を大きくした。
マイカは、ずんずんとゲーセンの奥へ突き進んでいく。入り口に集結している可愛らしいぬいぐるみのクレーンゲームやチカチカと電子的に光る音ゲーには一瞥もくれず、マイカが目指す場所は只ひとつ。決まっている。
そう、プリクラコーナーだった。 Read more…
sayuri, 連載小説
この春から京都で暮らすことになったkurainです。
大学の中については賭けないので京都での生活について書いてみます。
初回の今日は雑感から。
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kurain, 京都で暮らす
正直な所、一体今何が起こったのか、全く理解不能だった。
斜め後ろ、コンクリート塀の上、悠然と立っているマイカの存在だけが僕に残された現実だった。
襲ってきた女も、瑠璃色の光も、女から出て来た黒い影も、皆、綺麗さっぱり消えてしまった。
あれが全て夢だったと言われたら、それを信じるしかないだろう。いや、寧ろそうであって欲しいと願って止まない。僕は誰かに、そう告げて欲しかったのかもしれない。そしてその誰かが誰なのかなんて、この場合明白過ぎる。
僕は上条舞嘉、いや、マイカにそう告げて欲しかった。漆黒のリボンを優雅に操っていたあの姿を思い出しながら、僕はマイカを仰ぎ見た。
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sayuri, 連載小説
banuです. 久しぶりな感じです.
でるかコンピューター名人 囲碁に確率重視の「モンテカルロ法」
http://www.asahi.com/igo/topics/TKY200904080214.html
という朝日新聞のニュースを見て思うところを書こうかなと.素人向けだからしょうがないけど,この分野の専門家ではない俺でもなんか変な記事だなと感じたので.万人向けの記事はどうしても正確さを犠牲にしなくてはならんので当然といえば当然なんだけど,そういうのって誰にとっても意味がないと思うのよね.
まず,冒頭からあれれと思ったんだけど
人間に勝つのは、はるか未来の話と思われてきたコンピューター囲碁の世界が、画期的なプログラムの登場で大変革期を迎えている。確率(勝率)を重視した 「モンテカルロ法」の採用で棋力が急上昇。「将棋よりも先に、囲碁の名人がコンピューターに敗れるかも」と大胆な予想をするプログラマーもいる。
モンテカルロ法によって強くなったというのは正確ではない...はず
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banu, 計算機
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さて、今回のネタは佐藤大輔の「皇国の守護者」です。
一時期はほとんど入手が不可能なくらいに品薄だった本作ですが、伊藤悠の漫画版が好評だったおかげか、最近はそれなりの本屋なら平積みされていたりします。中央公論新社から出ている原作は9巻で第1部完、漫画版の方も第1部完になってしまいました。漫画版の方もいろいろと噂があるようですが真相はどうなんでしょう。まあキリのいいところではあるのですが、続きも読んでみたかったので残念です。
そういえば今回からネタを考えるのが面倒になったのでサブタイは省略と言うことで一つ。
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siotsu, のべかん
C★NOVELS, 佐藤大輔
月影も街灯もない、残光すら消え果てたこの世界は緊迫した闇に包まれている。僕は夜の帳が下りた裏路地で、華麗に飛び上がる女の子の姿を食い入るように見つめた。しかし、目の前で瑠璃色の光が邪魔をしてはっきりと認識する事は出来なかった。
瑠璃色の光の壁の向こう側にぼんやりと浮かぶ、見覚えのある後ろ姿。
短めのプリーツスカートを翻し、腰まで長く垂れ下がった黒色のリボンを揺らして。
上条舞嘉は軽々と高く宙を舞い、さっと僕の視界から外れた。その一連の動作は『跳んだ』というよりは『飛んだ』という表現の方が的確だろう。もしくは『消えた』と言うべきなのかもしれない。気付けば僕は上条舞嘉を見失っていた。
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sayuri, 連載小説